HIFU
HIFU 治療
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HIFUとは
HIFUとは、High Intensity Focused Ultrasound の略で、訳せば高密度焦点式超音波もしくは高密度集束超音波となります。「ハイフ」と読みます。
皮膚と脂肪を支えている表情筋の筋膜に高密度の超音波を照射して、熱エネルギーを直接与え、筋膜を引き上げてたるみやシワを改善するという治療方法です。
UTIMSとは
HIFU治療に用いられる機器にはいろいろな種類があり、その中の一つがUTIMS A3-Rです。UTIMSは「ユーティムス」と読みます。
韓国KORUST社が開発した最先端の機種です。
高性能なセンターレスのトランスデューサー(変換器)が搭載されていることが特徴で、皮膚表面が過剰な熱負担を受けることがないようにしているため、痛みや火傷など肌トラブルのリスクを従来に比べて大幅に軽減しています。
照射深度は4.5mm、3.0mm、1.5mmの3段階が設定できます。
4.5mmでSMAS(筋膜)、3.0mmで皮下組織、1.5mmで真皮を目標にします。
SMAS(筋膜)層には、HIFUで熱を与えることで加齢による緩んだ筋膜を引き上げ、肌を土台から持ち上げます。
皮下層には、HIFUで熱を与えることでコラーゲンの生成を活発にするので、肌の弾力が増します。
真皮層には、HIFUで熱を与えることでコラーゲンの生成を活発にするので、肌の表面を引き締める効果が期待できます。
また、照射面の小さなナローカートリッジを使うことで目元などへのきめ細かな照射も可能です。
HIFUが向いている方
次のような要望や悩みをお持ちの方におすすめの治療法です。
- フェイスラインをシャープにしたい
- 肌のハリ感を向上させたい
- 首のたるみ・シワを改善したい
- 眉と上瞼を引き上げたい
- ほうれい線やマリオネットラインが気になる
- 毛穴を引き締めたい
- すっきり小顔にしたい
- 輪郭をはっきりさせたい
- 小じわを改善したい
- 眼瞼が下垂するのを予防したい
- 二重あごを改善したい
HIFUによるたるみ治療に適してない方
次の条件に当てはまる場合はHIFUによるたるみ治療に適していません。
- ペースメーカー、体内埋込式徐細動器など体内に金属類を埋め込んでいる(歯のみの場合は治療可能)
- 妊娠中または妊娠している可能性がある
- 施術部位に注入剤、金属プレート、シリコンなどを使用している
- 糖尿病、膠原病、心臓疾患、悪性腫瘍、皮膚疾患に罹患している
- ケロイドや刺青(タトゥー)がある
次の条件に当てはまる場合は注意を要しますので、医師に相談してください。
- 現在他の病気を治療中である
- 肌が極端に弱い
- 施術や麻酔に不安がある
- 痛みに不安がある
HIFU治療のメリット
- 切らなくていい
従来は筋膜にアプローチしようとすれば外科手術しか方法がありませんでしたが、高密度集束超音波を当てる手法が開発されたことで皮膚にメスを入れる必要がなくなりました。 - 即効性と持続性のある効果
高密度集束超音波により筋膜が引き締まる効果は、施術の直後から現れます。
また熱変性が起こった箇所が治癒する過程において大量のコラーゲンが作られるので、筋肉が支えている皮膚にもハリが生まれ、肌の質感も同時に改善できます。
皮膚の深い層に作用するので効果の持続性も長くなることが望めます。 - ダウンタイムがほとんどない
HIFU治療のリスク、ダウンタイム
施術時に多少の痛みを伴います。
治療後から数時間程度、軽い赤みや熱感が出ることがあります。
筋膜に意図的に熱ダメージを与える治療ですので、翌日から2週間程度、照射した部分に触れると筋肉痛のような痛みが出る場合があります。自己創傷治癒が完了すると自然に痛みはなくなります。
まれに照射の際にやむを得ず神経を刺激してしまい、その結果として、触れるとピリついたり、感覚が鈍くなるような知覚症状が一時的に出る場合があります。これは1か月程度で神経が回復すれば、知覚も元に戻ります。
このほか、かゆみや乾燥などが起こる可能性があります。
ダウンタイムはほとんどありません。施術直後に赤みや腫れが出ることがありますが、通常は軽度ですみ、施術後30分ほどでおさまります。
HIFU治療の施術の流れ
ボトックス注射をした方は、HIFUの施術は1か月以上経ってからにしてください。
過度の日焼けや日焼けサロンの後は受けられません。
施術の日程が決まったら、1週間前から皮膚に負担がかからないように生活してください。
具体的には、ケミカルピーリングなど、皮膚の角質を剥がすような外用薬の使用は中止してください。
当日の大まかな施術の流れは次の通りです。
カウンセリング
お肌の状態を確認し、鎮痛剤を使用するかどうかなどを決定します。
準備
クレンジングと洗顔でメイクや汚れを落とします。
施術
テスト照射を行った後、目標の部位へピンポイントで照射していきます。お肌の状態や痛みなどを確認しながら行ないます。施術時間は部位にもよりますが照射時間は約20分から60分です。施術後はすぐに帰宅できます。
施術後
日焼けは避けるようにして、保湿対策と紫外線対策をしっかり行ってください。
当日は、サウナや入浴、激しい運動は避け、飲酒もお控えください。
HIFU治療の施術後の注意点
照射当日は長時間の入浴は控えてください。シャワーのみ可能です。湯船に浸かる入浴は翌日から可能になります。
照射により肌が敏感になっていますので、過度のマッサージやピーリング効果のある石鹸などの刺激は避けてください。マッサージやAHA石鹸などは、照射から1週間経過すれば使用が可能になります。
必ず日焼け止めクリームを使って肌を保護してください。
ビタミンCを多く摂取することを推奨します。
HIFU治療のQ&A
施術が1回でも効果はありますか?
1回の治療で多くの方が効果を実感されていますが、効果のあらわれ方は個人差があります。また、効果は施術直後から現れ始め、1~2カ月後にピークを迎えます。効果は通常半年から1年程度持続します。定期的に施術を行なうことで、良い状態を保つことができます。
治療間隔や治療は何回受けたるのがいいですか?
3カ月に1度、メンテナンスとして気になる部分だけの治療を受けるのが望ましいです。
痛みはありますか?
HIFUを照射する際、部位によっては熱感を伴うことがありますが、多くの方が麻酔を使わず治療を受けています。
たるみ以外の効果はありますか?
たるみ改善を目的とした治療ですが、コラーゲンの生成を促すため、顔全体が引き締まり、小顔効果やシワ改善効果も見込めます。肌のトーンが明るくなり美肌になったという声も聞かれます。
他の治療と併用できますか?
可能です。高周波、レーザーとの併用治療は、たるみ治療としては最も効果が高いものです。お肌の状態を診た上でご提案いたします。
レーザー治療と何が違うのですか?
一般的なレーザーを利用したリフト治療は、皮膚層までしかケアできませんが、集束超音波(HIFU)を利用して、たるみの根源であるより深いSMAS層に熱エネルギーを伝達し、根本的な引き締めとリフト作用をもたらします。